何に使う?

コンビニのレジで財布を開けたら、小銭が殆ど無く、3,000円のクオカードで支払おうとして‥、
「ごめんなさい、こちらで、」と、慌てて一万円札を出しました。
「これは、細かいものには使わないんだったわ‥、」と。


実はこのカード、働いている老人ホームから他の施設に移動した、T様ご夫婦の娘さんから頂いた物。


老人ホームでは、いつも頂き物のお菓子があります。
面会に来たときに、
「お世話になっています。」と、お菓子を置いていかれる方が多いのです。


「皆さんで、どうぞ、」と、お菓子だけだっらいいんですけれど、時に個人に頂くことがあって、悩むことも度々です。
なるべくやんわりとお断りはするのですが‥。


この間は不意打ちでした。
荷物の片付けを手伝って、お部屋と廊下を行ったり来たりしていたら、呼び止められて、
「お世話になりました、お手紙です。後で読んで下さい」と渡された。


「有り難うございます」と受け取って、玄関でお見送りをしたその後に、中を見たらクオカードが入っていました。
もう、お会いすることもないのに‥、特別なことなんて、何もしてもいないのに‥。


せめて、気持ちに答えて、何か、記念になるものを、
お世話した日々を忘れないように、それを見ると思い出す、そういうものはないかしら?


さて、コンビニで、3,000円で何が買えるのだろう、と見渡してみてもそれらしいものはありません。
コンビニの他には、限られた書店や、ドラックストアー、飲食店位でしか使えないクオカード。どこで何にに使えばいいのだろう‥。


お財布の中で出番を待っているクオカード。
磁気が劣化しないうちに、換金した方がいいのかなあ、
どこかで、思い出になるもの探そうか。


一緒に年をとることができた、幸運なT様ご夫婦。
認知症が進んでもお互いを心配し合っていました。
その、微笑ましい姿にあやかりたい。


長寿の御守り?、あるいはペアの何か、を探そうかと思います。
                    


(思い出)夏の山、hiking

(2015/08/07)
時間をさかのぼって、二年前の思い出に戻ります。
koujiさんは山が好き。
でも、膝を痛めてからは、低い山をゆっくりhiking程度で我慢しています。


8月7日、夜勤明け。
日帰り温泉で眠って、目が覚めたら、メールが届いてた。
🌟
「毎日暑いなあ.
明日なんだけど、ちょっと涼しい山でも行かないかね。」
👒
「本当?何時に待ち合わせ?」
🌟
「大磯の山で.海風がくる見張らしがいい山だよ。新川崎に12時ころでいいよ。」
👒
「OK。スニーカーじゃないけど、大丈夫?
瀬音の湯に履いていったゴム底のサンダルしかないので。」
👒
「大磯の山って 、高麗山のこと?
今、調べてみてたけど、高句麗から渡来した高麗若光に関係がありそうね。
秩父のほうにも、高麗神社あって、行きたいと思ってた。
低い山のようだから、靴、大丈夫そうね。」
🌟
「調べるの早いなあ、
高麗の名前がついたのがいくつかあるんじゃないかな。読みはこうらいじゃないんだけど、」
👒
「読みはどこも『こ“ま“』よ、
七世紀から、今まで、あちこちで残っているわ、楽しみね。」


08/08(13:34)
大磯の駅前に着きました。

線路沿いを少し歩いて、道を曲がると、古い別荘地。
殆ど手入れがされていない建物と、好きな方向に伸び切った木が続く道。


(こんなところに、ジュエリーの会社が‥。)

      

道端に古い標識がありました。

      

ここから、山に入ります。
            

しばらく歩くと、壊れた橋がぁ‥、渡るしかないわね。

          

こんな坂を登って、

          

こんな崩れた階段も登って

          
最後は、一気に駆け登る。

          
(14:52)

着いたところは「湘南平」

展望台には、涼しい風が吹いていました。  

展望台の下で、お弁当食べて、一休み。

      

(16:15)
日が暮れる前にと、下り道を急ぎます。

      
草叢に、花を見つけたりしながら、

      
(16:59)
高麗山を下りて今日の終点の「高麗神社」に着きました。

高来神社と呼ばれているようです。
「でも、これは、高句麗らしい色使いね‥、」

      
「昔、昔、古代史が好きだったのよ‥、」と呟いて、

帰り道は少し、timeスリップ気味。
旧東海道を歩いて大磯の駅まで戻りました。


そうそう、なんとかなりましたけれどね、次回はスニーカー、買わなくちゃ。





信州の旅②「中軽井沢」

(2017/07/08)
ホテルの周りはは白樺林。

朝食前に散歩して、チェックアウトの後は中軽井沢に。「ハルニレテラス」と、その周辺で過ごします。駅から歩いて行きました。


今日も、まずはお蕎麦です。
「川上庵」で天せいろ (¥1,700) を頂きました。
コリコリとしたお蕎麦と絶品の天婦羅です。


川辺で休憩して、中軽井沢の二つの教会まで歩きます。

        


結婚式が終了した直後の「軽井沢高原教会」は、優しい光に包まれていました。

        


「石の教会」は、結婚式中で、通路の石の広場で休憩しただけだったけれど、
静かなエネルギーに満ちた心地よい空間で…、
しばし、まどろみの中に。


歩き疲れて入った、Hotel Bleston Cuntnのラウンジ。 

      


お洒落な空間が心地よく、
さっぱりとした軽い甘さの、レモンのケーキに癒されました。

      
疲れたので、帰りは、
「軽井沢から新幹線でそのまま帰りましょう、」と言っていたのに、星野リゾートの送迎バスを降りたら、あら、あら、駅前に素敵な街並みが‥。
「アウトレットモール、ここにあったのね、」と、一回りして「疲れたぁ~!」
旅行に行く前は、いつも、
「どこか一カ所でのんびりしたい‥、」なんて言っているのに、ついつい欲張ってしまう困った癖、直すのは無理そうです。


中軽井沢、写真はすましているけれど、暑い一日でした。

                  




信州の旅 ①「小諸なる古城のほとり」

(2017/07/07)
「信州で美味しいお蕎麦が食べたい、」と、あちらこちらと調べていたら、格安で宿が先に決まった。
「じゃあ、その近辺で、」
今年の七夕は、小諸・中軽井沢の旅に決定。


(11:28)
「新幹線」と「しなの鉄道」を乗り継いで、
懐古園の三門に着きました。


先ずは、「お蕎麦食べなくちゃ!」と、三門近くの草笛本店に。
「藤村蕎麦」を頂きました。
具沢山で多彩な味わい。お蕎麦は、甘みがあって、リンゴの天ぷらが付いていました。

      


「小諸義塾記念館」「藤村記念館」「小山敬三美術館」
天守閣が残ってはいない城跡だけの公園だけど、いろいろな時代が積み重なっていて、見どころは一杯です。
動物園までありました。


(14:40)
展望台からは千曲川。雨が降っていれば、風情があったかな?
今日は、暑くて、暑くて‥、


駅を挟んで反対側には「大手門」
小諸宿を通る参勤交代の大名などが休泊した「本陣主屋」など、など‥、
暑い中、随分と歩きました。



今日の、もう一つの楽しみは、標高1500メートルの「あずまや高原ホテル」

送迎車で向かう車の窓からは、雲が隣に見えてビックリ


夕食には、お刺身に、蒟蒻が出ました。

    


ここのホテルには「星空観賞デッキ」があって、
七夕の夜、星が見れたら…、と、期待したけど残念、曇り空。


明日は、中軽井沢に‥、





タロ、

南極探検隊の、タロ、ジロの物語、知っていますよね?

     

年がばれてしまうけれど‥、
私、タロウを撫ぜたことがありました。


女子高の一年生、秋の始め。
優勝したクラスだけが学園際に出られるという、クラス対抗の演劇で、演出担当になりました。劇はアイヌの少年の物語です。
友達と二人で、衣装の参考にと、北大植物園の民族資料館に出かけた時のことです。
     
資料館の隣の芝生を、ふと、みると、
柵の向こうに、大きな黒い犬が横たわっているのに気がついた。


「もしかしたら、タロ?」
柵には鍵もなく、
私たちは中に入って「タロウ?」と呼んでみた。
呼びかけると、振り向こうとします。


「タロウなのね、」
「本当にタロウよ。」
子供の頃から知っている、奇跡の犬。


「タロウ、タロウ、」と呼びながら、体を摩って、
「またね、」と資料館に入ったけれど、
出て来た時には、
もう暗く、タロウの姿は見えなかった。
       
劇は8クラス中、堂々の1位で学園祭に出演し、好評のうちに終了。
タロウを撫ぜた日のことも忘れてしまった翌年の夏、
ふと目にした新聞でタロウが亡くなったことを知りました。


「南極探検隊のタロウ、撫ぜたことがあるよ。」と息子に話したら、
「‥‥‥?、」


「ポプラ並木が続いていたとか、時計台で勉強したとか、タロウに触ったとか。
母さんは言うけれど‥、


俺が札幌に行った時は、ポプラ並木はまばら、
時計台は入館料払って中に入っただけ。
タロウは、剥製になっていた。
話聞いていると、いつの時代の人なんだ‥?と思ってしまうよ、」と。


いつも間にか、私も昔の人になってしまったようです。


思い出は、段々と、遠くに遠くに‥、
でも同時に、より近くに感じられるようにもなってくる。
歳をとるって、そういうことのようだけど、


それはそれで、悪くない。